院では患者さんへのお知らせなどで多くの掲示物がありますね。
待合い室の壁やガラス、診療室の壁など。
駐車場の案内や予約や診療に関する案内、歯磨剤のポスター、新しい治療システムの告知、料金改定のお知らせ、ソーシャルディスタンスのお願い、他にも医院独自の告知や案内など、お知らせしたい事はたくさんありますよね。
院内の掲示物
一時、「改正医療法によるWebサイトへの規制」の影響でデジタルサイネージが増えるかなと思っていましたが、予想したほどではなく、紙ベースのお知らせやブラックボードが増えた印象です。
特にブラックボードはうまく活用されていて、見るたびに歯科のスタッフさんはこういうのを書くのがうまいなぁ、と感じます。
京都の吉岡歯科さんに講座で伺ったときのブラックボードです。
うれしかったです^^。
コピーされた手書きのお知らせをクリアファイルに入れたりラミネートしたりして本棚や待合室のテーブルに置かれている医院様も多くあります。
「今月のブラックボード」として医院ブログの記事にされている医院様もあります。
うん、ブログのテーマとしてもいいですね。
ブラックボードや紙ベースの案内は手書きで、いろんな色を使って書かれている事が多く、イラストを入れたりして工夫されています。
とても温かみがあって、親近感が湧き、いいなと思うので、つい読んでみます。
今は接触感染の防止のため、どちらの医院様でも、手に取って見るようなものは待合い室からなくされていますので寂しい限りですが、また復活する時が楽しみです。
最近の掲示物の貼り方
掲示物の貼り方ですが、昔は押しピン、画鋲でした。
次にセロテープ、両面テープ。
両面テープで貼ると取れにくくなるので、セロテープを丸めて掲示物を貼られているのをよく見ました。
最近増えてきているのが、こちらです。
壁紙の上からマグネットが使える下地材にされていて、掲示物がスマートに貼れます。
クレンリネス環境では掲示物を最小限に!
クレンリネスを実施されている歯科医院様では、すっきりした院内を目指される方向性から掲示物を減らされる事が増えています。
もしくはできるだけまとめて掲示するなど、全体の見た目のバランスを考えるようにされています。
医療施設としては、見た目がごちゃついて清潔感が損なわれるのは避けたいですよね。
掲示物を撤去した後のテープ跡の除去方法
そんな中、以前にガラスに貼られていた掲示物を撤去する事も多い。
そこでよく見かけるのが、掲示物をはがした箇所にテープの接着剤が残って取れない事件(;_;)/~~~
特に長期間貼られていたセロハンテープは硬化してちょっとやそっとじゃ取れなくなっている事も多々あります。
このようなテープ跡です。
『院内クレンリネス講座』でもご相談が多い件です。
これはですね、院内にあるある物を使うと、
「今までの苦労はなんだったの~!!」
と言うくらいカンタンに除去できてしまいます。
動画をごらんください👇
【テープ跡とります動画】
【テープ跡とります動画 つづき】
一旦止めたのは、テープそのものが残っている部分があったからです。
テープが残っているところは爪でカリカリとこするとカンタンに取れます。
ビデオを止めたのはそれをするためです(笑)
これは、どの歯科医院にも必ずある日常的な物を使っています。
消毒用エタノールです。
これをマイクロファイバークロスにつけて軽~くこすっているだけなんです。
テープそのものが残っていてもカンタンに除去できたのはエタノールで柔らかくなっているからです。
テープの接着剤の特徴
粘着面の接着剤はゴムや天然樹脂が材料です(NICHIBANホームページより)。
そのため、油に弱い、熱に弱い、溶剤で溶ける、という性質があります。
熱に弱い
大きなビニール製のステッカーなどをはがす時はドライヤーで温めるとスルスルッと剥がしやすくなることがあります。
油と溶剤に弱い
テープはシール剥がし剤を使うと簡単にとれますよね。
一般的なシール剥がし材の成分はリモネンやIPA(イソプロピルアルコール)です。
リモネンは、レモンやオレンジなどの柑橘類の皮に含まれている精油成分。
アルコールは溶剤です。
はい、油とアルコールですね^^。
あと、油という事から考えるとハンドクリームも効果がある場合がある、という事です。
しかし、毎日常に使っている消毒用エタノールにまさる溶剤はありませんよね。
手軽過ぎます^^。
アルコールやオイルで変色したり溶けてしまう素材には使わないようにして下さい。
塗装面が代表的です。
その場合は、まずはドライヤーなどで温めて、食器用洗剤などをマイクロファイバークロスにつけて根気よくこする、と言う作業になります。
『院内クレンリネス講座』ではテープ跡の除去にはアルコールを使って取れるまで拭く事をお勧めして来ました。
このように、汚れが何であるかを調べたり考えると、時間の短縮になり、また、院内にあるもので対処できることの多さに気付かれる事と思います。