歯科医院フロアーのクレンリネス

フロアー

歯科医院のフロアーは診療スペースとその他のスペースで汚れのタイプが違います。

そのため、クレンリネスを行う方法もタイプに合わせて設定する事で省力化や時短に役立てる事ができます。

待合室のフロアーのクレンリネス

待合い室フロアーの汚れの原因は

1、外部からの持ち込み土砂

2、内部で発生するホコリ・毛髪

この2つが主なものです。

これは歯科医院の特殊な環境ではなく、一般的な施設と同じ環境です。

したがって、クレンリネスは一般的な作業で十分という事になります。

A、掃除機がけ(毎日)

B、モップでの水拭き(週1~2回)

 

作業は簡単ですが、大切なことはCHECKです。
タイミングを決めて待合室の状態のチェックを必ず行うようにしましょう。
CHECK)
・フロアーのごみ・髪の毛・ヒールマーク
・椅子のごみ・髪の毛・手脂汚れ
・パウダールームの水の飛び散り

診療室フロアーのクレンリネス

診療室フロアーは歯科特有の汚れ方をするところですね。

ここはしっかりとマニュアルを決めて対処して行きましょう!

手順)
1、診療室フロアーの汚れの原因を知る。
2、汚れの原因を取り去る方法を決める。
3、作業を行う頻度(1日の回数)とタイミングを決める。
4、担当を決める
  (フロアークレンリネス担当者、という事ではなく、箇所によって最も作業しやすい人が行うなど)

診療室フロアーのクレンリネスは別記事がありますので参考にして下さい。

カウンセリングルーム・レントゲン室フロアーのクレンリネス

カウンセリングルームやレントゲン室は診療室とつながってはいますが、これまでの経験上、診療室のような汚れ方はしない事がわかっています。

汚れの原因としては一般環境と同じ=待合室と同じ。

したがって、クレンリネスも待合室と同じ方法でOKです。

消毒滅菌室フロアーのクレンリネス

消毒滅菌室は待合室とも診療室とも違う汚れですね。

汚れの原因としては

1、水によるもの

2、洗浄剤によるもの

3、落ちている物(材料・バーやブラシ類・その他)

最も悩まれるのは拭いてもすぐには取れない黒い汚れ。

これは主に洗浄剤がこぼれて粉塵やほこりで汚れ、乾燥したものである事がほとんどです。

そのため、消毒滅菌室のフロアーのクレンリネスは

1、ごみなどの除去

2、モップでの水拭き(湿式清掃)

この2つの作業をタイミングを決めて行う事になります。

 

【モップでの水拭きのコツ】
・フロアーを湿らせる程度に水をスプレーしてモップでこすり拭きをする。
(汚れの程度に合わせて水の量は加減して下さいね。)
・水拭きですぐに取れない汚れには薄い洗浄剤(アルカリ性)をつけてこすってみる。
それで除去できた場合は、その汚れに対してだけ洗浄剤をスプレー後にモップで拭く。
【汚れの除去の基本】
・乾燥した汚れは乾いたもので拭き取る。(乾式清掃)
・液体による汚れは濡れたもので拭く。(湿式清掃)
消毒滅菌室の汚れは、液体によるものが多いため、湿式清掃が主になります。
そのため、フロアーのワックスが長期間持つという事は残念ながら期待しにくいという事になりますが、汚れを落とすことが最も大切です。

技工室フロアーのクレンリネス

技工室フロアーの汚れの特徴は、やはり石膏など材料の粉じんです。

診療室も同じですが、粉塵は非常に細かく、掃除機だけでは回収しきれません。

そのため、掃除機とマイクロファイバーモップを使いわけて維持することが適しているという事になります。

A、マイクロファイバーモップ・・・1回/2時間
B、掃除機診療終了時(可能であれば昼休み前にも)
C、モップでの水拭き(マイクロファイバーモップでも回収しきれない粉塵)

マイクロファイバーモップは繊維が極細で細かな粉じんも回収しやすいですので技工室のフロアーには必須ツールです。
2時間に1回としましたが、もちろん頻度は高い方が効果は上がります。
可能なタイミングで行って頂ければと思います。

また、水拭きはいきなりするとモップの水分に粉塵が大量につき、モップがすぐに使えなくなりますし、フロアーの粉じんを完全に除去できなくなりますので、水拭きをする前に乾式モップがけは行われた方がいい結果になります。