様々な医院様と関わって行くと、クレンリネスの進め方もそれぞれです。
1、皆さんが最も気にしている所から一点突破で始め、個所をじわじわ増やして行く方法。
これが一番多いですね。
2、分担分けしてスケジュールを組んで期間を区切って攻めて行く方法。
限られた時間の中、着実に進めるにはこれも有効。
他にも進め方は様々ですが、
それより前に考えて頂きたいことがあります。
何のためにクレンリネスをするのか
最も大切な事は〝目的〟
何の為にクレンリネスに取り組んで行くのか。
と言う、根本であり、大きなテーマを基に始め、進めて行く事こそがはずしてはいけない事なのです。
全員が納得できる目的をしっかり定めて、
それを達成するためにさあどうして行きましょうかと考えて行くと間違いがありません。
きれいで安心できる環境
が目的であれば、
このような事を前提として始め、進めて行くとブレなく迷いなく進めていく事ができます。
きれいとはどういう状態か(どのレベルまで実行するのか)
・汚れていなければよいと言う状態か、ピカピカにするのか。
・サビや劣化は良しとするのか、それも改善するのか。
・皆さんがどのような気持ちになれば目標達成なのか。
時間配分(いつ目標の状態に到達させるのか)
・いつまでに清掃段階を終わらせ、いつクレンリネスのしくみができるのか。
・日々、月、年間、どの程度の時間をそこに使うのか。
担当の配置
・メンバーの構成、しくみはどんな形を作るのか。
・クレンリネスリーダーはまず誰が受け持つのか(どのような立場の人にするのか)
重要度
・クレンリネスの位置づけをどのようにするか。
様々な業務、タスクの中での優先順位を、明確でなくてもよいので決め、全員の共通認識にする。
クレンリネスの取り組みの中で、また、お忙しい日々の業務の中で、クレンリネスの行動について検討したり判断したりすることは出てきます。
そんな時に、判断基準となるのは当初に決めたスローガンやクレンリネスの位置づけです。
行動方針と言い換える事もできますね。
そうやって順番に必要な事を考えて行くと、
〝その考え方で進めると次に具体的に何をするか〟と言う
〝手段〟にたどり着きます。
クレンリネスは〝手段〟であって目的ではありませんよね。
クレンリネスが順調に進んで行く、カタチになる医院は、
クレンリネス以前にそう言った考え方が根付いているように感じます。
クレンリネスも5Sも〝手段〟です。
手段の検討に入る前に
を明確にできれば、あとはそれを実現する為に必要な事を順番に詰めて行くだけです。
何より〝目的〟が明確になっている事が前提です。
目的が明確になっていると、そのためにすべき事がわかり、手順を考える事ができ、具体的なスケジュールに落とし込む事ができます。
それができれば、いとも簡単に(本来ムズカシイものではない^^)クレンリネスを進め、次第に〝当たり前の状態〟になっていきます。
考え方はシンプルがいいです。
「患者さんが来院され、診療を受け、帰途に就かれる。その間、快適で安心感がある。
それにはどう言う状態であればいいかをいつも考えて、実行していく」
このような考え方が最初にしっかり根付けば、
クレンリネスはとても簡単な事です。
まずは院長先生以下、受け付けスタッフさん、助手さん、衛生士さん、滅菌スタッフさん、技工士さん、すべての医院スタッフさんがひざを突き合わせて考え抜く事。
それが最も大切な行動ですね。