クレンリネスに取り組まれる歯科医院を拝見して行くと、当初に皆さんが決められた予定に従って全体的にきれいになって行かれて行く事がよくわかります。
毎日医院で過ごされる先生やスタッフの皆さんには小さな変化かも知れませんが、外部の人にはその変化を毎回感じます。
そんな中、「これはどうした事か!!??」と言う場面に出会う事もあります。
大変気持ちの良い院内環境の中で、一点取り残された悲しい箇所。
今日はその代表的な事、ブラケットテーブルの上の物を見てみます。
ブラケットテーブルの上はクレンリネス重要箇所
診療のスタイルによって、ブラケットテーブルの上に置かれているものは医院ごとに違います。
今回は一つの例として参考にし、皆さんの環境に応用してみて下さい。
診療が終わった後、ブラケットテーブルの上に物を置くか、何もない状態にされるかはそれぞれです。
それは別の記事に改めて書く事にします。
さて、院内全体が非常にきれいな医院の中で、この部分がいつもこの状態です。
部外者の目で見ると、非常に違和感がありますね。
以前に、予告せずにこの上の物をすべてきれいにしておき、スタッフの皆さんの反応を見てみたことがあります。
結果、「だれも気付かなかった」(T_T)(T_T)(T_T)
そうです。
クルマ移動の多いドライバーも、ハンドルの汚れを確認したり清掃したりはなかなかしません。
あまりに身近で、常に触る物ほどそうなる傾向があります。
みんなそうです。
ただ、この場所で治療を受ける方にとっては気になってしまう部分でもありますね。
ぜひ、ここもクレンリネスやチェックの対象箇所にして下さいね。
キレイにするのはとても簡単
では、どのような方法できれいにして行くかを説明します。
非常に簡単ですので、この記事を読まれたらその日のうちに実行できます。
まずはワッテ缶から。
食器用洗剤とMFC(マイクロファイバークロス)で、食器と同じように洗います。
スポンジの場合傷つける恐れがありますのでMFCを使います。
洗浄後、水を切ります。
キレイになると、固形物の汚れが取れていない事がわかります。
こんな時は研磨ですが、やわらかなステンレスには粒子の細かい研磨剤を使うと安心です。
研磨剤で除去できなかった場合、プラスチック製のスクレーパーを使うとステンレスに傷が付きません。
細かな部分は研磨剤を付けた清掃用歯ブラシ(毛の柔らかい物)が有効です。
次に薬瓶ホルダー
こちらもワッテ缶と同じで洗浄です。
シリコーンシートの洗浄
ブラケットテーブルの上に敷く物は医院によって本当に様々ですが、こちらはシリコーンシートです。
これはどんな洗浄の仕方をしても悪影響はありませんので、清潔に保ちやすい素材だと言えます。
ブラケットテーブルの上は洗えるものが多い
他にも、バースタンドもプラスチック、ステンレス製どちらも洗えます。
カップスタンドも洗えます。
薄く汚れているものは、一見汚れていないように見えますが、洗ってみるとこんなにきれいだったのかと目を見張る事が少なくありません。
仕方ないとあきらめずに、まずは食器用洗剤で洗ってみましょう。
特にステンレスの物は「ドライ・シャイン・オーダリー」注)の原則で考え、できる限りピカピカにしておくと患者さんも皆さんも気持ちがいいですね。
注)Dry(乾燥している) Shine(光っている) Orderly(整頓されている)
ビフォー&アフター
このようにかんたんな作業で気持ちのいい状態になります。
まとめ
1、ブラケットテーブルの上の物は、常に触っている人には盲点になる。
2、濡らしても支障のない物は食器用洗剤で洗う事が簡単キレイの方法。
3、固形物は研磨で除去。
4、ブラケットテーブルの上の物も日々のクレンリネスにとり入れる。
スピットンやライト同様、非常に清潔さと清潔感が大切な個所です。
ぜひ、毎日のクレンリネスにとり入れ、いつもとてもきれいな状態にして下さい!