こんにちは。
クレンリネス小林です。
今月の九州出張は大分と福岡で2週間、たくさんの歯科医院さんをまわって来ました。
クレンリネスリーダーさんと雑談したり、しっかりと話し合いをしたり、
またはスタッフ全員と先生と私とのミーティング。
みなさん熱心です。
5年前に『院内クレンリネス講座』をした医院さんでの2回目の講座もありました。
スタッフさんが入れ替わり、医院の状況も変わって環境整備にもう一度力を入れてキレイのしくみを強化したい。
そんな時に再講座をご希望される事が多いですね。
さて、全国いろいろな歯科医院さんをまわる中
最近特に気になる事があります。
それは
クレンリネスの風化・・・。
クレンリネスはずっとルールとスケジュール通りやっているんですけど
最近、何かイマイチなんですよ
なんででしょう(涙)
クレンリネスリーダーさんがこう言われる事、よくあります。
それは、風化かもしれません😢😢😢
今日はそんな状況を解決したいと思います。
クレンリネスの風化って?
現状把握から始まって改善、維持と
デンタルクレンリネスの手順に沿って進めて行くわけですが
順調に進めて行き、2年、3年。
そこで大きく3つの状態に分かれて行きます。
来院された方が「ここはいつもきれいにされていますね。」と思わず口にしてしまうスバラシイ状態。
院内すみずみまで整備され、しくみも整っている。
パターン2
クレンリネスを知る前の状態にほぼ戻ってしまっている状態。
パターン3
やってる感はあるけど、なにか、どこかスッキリしないモヤる状態。
みなさん、もちろんパターン1を目指して進めるわけですが
気づかないうちにパターン2やパターン3になる事があるわけです。
いや、2は確信犯?(笑)
冗談はさておき、
パターン3の状態が、ここで言う〝風化〟です。
風化とはもともと「岩石が長いあいだ空気にさらされてくずれ、土になる現象。」ですが
それと同じように、ある事柄が周囲の環境などの影響で時を経るごとに弱まって、カタチだけになっていくことも指しますね。
クレンリネスをそれにたとえて言うわけですが
具体的にはこうなります。
行動だけが継続されていて
目的が忘れられている状態
「決められたとおりに毎日しっかり清拭しています!」
と言われてはいるものの、確かに業務終了時はルーティン作業としてシンクの拭き上げをされているのですが
その結果このような状態でいいのでしょうか???
目立ちはしませんが、うっすらと水垢がたまってきていますよね😢
そう、
ルーティン作業をしてはいるけど、キレイにはなっていない。
汚れの予防がされていない。
そんな状態であることがわかりますよね。
このままだと、気が付くと「白いシンク」になっていきます。
でも、毎日決められた事を欠かさずにやっています。
こんな状況を、私も多くのクレンリネスリーダーさんも
クレンリネスの風化
と言っています。
なぜこんな事になっているかというと・・・
「毎日の拭き上げ」が目的、になってしまっているからです。
そう、「毎日の拭き上げ」は「手段」「方法」ですよね。
目的は皆さんが設定した、こうありたいと思っているシンクの状態です。
その目的を叶える為の手段が〝毎日の拭き上げ〟です。
風化しないために行う事
求める状態を言葉にして記録、共有する。
2,目的をかなえるための作業を決める。
何を使ってどのように作業するのかを決めて共有する。
3,チェックする。
毎日同じレベルで作業できるとは限りません。
時間がない時もありますよね。
毎日完璧である必要はありませんので定期的に状態をチェックして
変化があればレベルをキープするように改善する。
を忘れない、ということです。作業は手段であって目的ではありません。
目的はきれいな状態をキープする事、ですよね。
このようにするのがいいかも
クレンリネスを始めてからもう5年間
同じ状態をキープされている医院さんがあります。
毎日の診療終了時にその日の担当者がルーティン作業をされています。
作業方法はそれぞれの医院様ごとに少しづつ違うのですが
こちらはクレンリネス開始時からいろんな方法を試して
最も負担が少なく、キレイにキープできる独自のカタチを作って来られました。
そして毎日しっかりと〝同じ状態をキープする事を目的に〟クレンリネスを継続されています。
目的が正しいと、5年間このようなスバラシイ状態を安定してキープできる好例ですね。
まとめ
- クレンリネスは目的と手段を間違えると風化する。
- 風化とは、「やっているのに状態が悪くなってくる事」
- 「決められた作業をただしているだけ」で「何を目的とした作業か」がないと風化する。
- 風化していくとキレイにキープできている充実感がないため次第に作業が簡素化されてしまう。
- 「どのような状態がベストか(A)」をまず決める。
- ベストな状態をキープする「作業方法と手順(B)」をルール化する。
- 求める状態をキープしているか、時々チェックする。
- 状態によっては(A)(B)を見直す。