「患者さんはここを見ている!」は適切なアプローチか?
こんな質問があるとします。
「患者さんが見ているところを教えてください。」
と言うもの。
これを考えてみます。
医院の印象を悪いものにしないために患者さんが見ているところを知ってそこを重点的に整えておく。
これはとても効率的で的を射たアプローチ!
でしょうか???
これまでに関わらせて頂いた歯科医院の皆さんの考え方には、そういう事はありませんでしたし、デンタルクレンリネスプロジェクトとしても、そこを大きく意識した進め方をしたことはありません。
なにか「テストに出るところを教えてください!」
みたいな考え方ですし、窮屈ですよね(笑)
デンタルクレンリネスプロジェクトや、取り組まれている歯科医院の皆さんの考え方は、
そこで働く人、そこを訪れる人が気持ちのいい環境を作る
です
もし、患者さんが歯科医院の環境をチェックする視点で見られているとして(笑)、そのポイントを整える事を重要視して進めると、どういう結果になるでしょうか。
ひとつの可能性としては、
そこを押さえておく事でスタッフの皆さんに安心感がまず出ますよね。
毎日忙しい業務の中、その安心感で
「患者さんが見るところをキッチリ仕留めているから、他はまあまあでもいいかもしれない。」
と言う考えに傾いてしまうとすると、
非常にキケンですよね。
クレンリネスでも環境整備でもないです、この考え方は・・・・。
「患者さんが見ているところはどこか!?」
この考え方がポジティブかネガティブか決めなければいけないとすれば、後者のように思いますが、皆さんはどう考えられますか?
そもそもクレンリネスは汚れに対して後追いで整えて行くのではなく、汚れの可能性を特定して先手を打つというとてもポジティブな考え方です。
デンタルクレンリネスに取り組まれている歯科医院の皆さんと、DCPの考え方はこうです。
院内全体を気持ちの良い環境にしつづけ、患者さんに安心感を持って診療を受けて頂く。
そのためにできる事は何かを全員で考え抜き、手順を決めて実行して行く。
仕組みを作り、〝きれいにすることにかかる時間と労力〟を大幅に小さくしていく。
そしてすべての職種のスタッフさんが本来の業務に集中でき、それが患者さんの利益につながる。
もし、訪問者から気に入られるように、と言う姿勢で環境整備を考えると
安心もあるかも知れませんが、不安も同時に生まれますよね。
外部の方の目を気にして清掃やクレンリネスを行うのは、どうも不健康で疲れそうです。
医療の環境とは、こんな環境です!
皆さんが胸を張って笑顔でいられるような環境をキープしましょう!
それがデンタルクレンリネスです!