お掃除は体系的に学ぶ機会がない。
『院内クレンリネス講座』の場でよくお聞きします。
お掃除やお片付けに関する情報としては、ハウスクリーニングでは特に、害のない天然材料での汚れ落としを中心にしたとても良い本が多くあります。
ただ、家庭の清潔化がそのままクリニックの場にフィットするかと言うと、やはりすべての事に対しては、そうではないです。
多くの人が出入りし、家庭とは違う汚れの原因が多いと言う事がその理由です。
でも水回りなど、特定部分にはハウスクリーニングのノウハウはとても役立ちますね。
歯科医院のクレンリネスの基本
さて、医院のキレイをキープするクレンリネスですが、その基本は何かという事を理解しておいて頂きたいと思います。
1、ホコリがない事。
2、水による汚れが放置されていない事。
これが基本中の基本であり、継続的にチェックと対処をしなければならない事です。
現在までに堆積した汚れを〝清掃〟した後、この2点を体系づけてルーティン化する事がベースになるのです。
それが医院の当たり前になっていると、あとは診療による汚れに個別に対処するだけになります。
しかし、医院特有の汚れと言うのは、比率としてはごくわずかな事ではないでしょうか。
忙しくて十分なクレンリネスができなかったとき
数年前の話ですが、仙台東口矯正歯科さんに定期メンテナンスとクレンリネスチェックに伺った時の事。
クレンリネスリーダーさんが、
「ここのところ業務がとても忙しくてクレンリネスがしっかりできていませんでした。小林さんが来ると思って、あわてて昨日整えました^^」
とおっしゃって笑っていました。
それで、何をしたのですかとお聞きすると
「ホコリの除去です」と。
以前から水回りのクレンリネスにスポットを当てて注力して来られ、今では消毒室のシンクはいつもきれいな状態。技工室も技工士さんが毎日しっかり拭き清掃を継続されています。
水による汚れ、ホコリ、解決の優先順位はありません。
できるのであれば同時に進められても構いません。
今回の場合、水による汚れをほぼ制圧した状態で次に何を進めて行くのかです。
基本から考えるとホコリを無くすことになります。
ホコリをなくす最も効果的な方法
過去にあった例ですが、3カ月ぶりに九州のある医院様に伺った時、院内に一歩入った瞬間今までと違う場所かと思う程、空気感がよくなっていた事があります。
先生にお聞きすると、
“毎朝窓を開けてクレンリネスタイムをするようになった”
との事。
「モーニングクレンリネスをされるのなら、その間だけでも窓を開けられるとホコリが減りますよ^^」
こう『院内クレンリネス講座』の時にお伝えしていた事とはいえ、
実際に行って下さり効果を実感すると、もう、うれしくてガッツポーズでした!(^^)!
コロナで換気が言われていますが、クレンリネスを実施されている医院様では、以前から換気は基本中の基本ですね(^^)
『院内クレンリネス講座』の中では、「今までの汚れをまず何とかしたい!」と言うご希望とそのオーラが私を襲ってきて(笑)、その事に触れるのは少しの時間になることがほとんどです。
ですが、「環境をきれいにする基本はホコリをなくすこと」と、講座では言いますし、ブログにも何度も書いてきました。そして『キレイが歯科を変える!デンタルクレンリネスプロジェクト』にも3ページにわたって記載しています。
仙台東口矯正歯科のクレンリネスリーダーさんが取られた行動はとても的を射ていると同時に、
短時間で医院の状態をリセットできる形に日常からコツコツとクレンリネスを積み上げて来られている。
また、
院内の状態を整えるためにはまず何をすればいいのかが明確になっている。
と言えます。
クレンリネスの本質はそこにあります。
仙台東口矯正歯科様では2021年現在も3か月に1度、小林と共に2時間のクレンリネスミーティングを実施されています。
今は特に継続できる仕組みづくりを一緒に進めています(^^)
2021年6月9日 仙台東口矯正歯科様 院内クレンリネスミーティング
写真を撮る瞬間だけマスクを取っています念のため(笑)
仙台東口矯正歯科様はDCPホームページにクレンリネス実行について寄稿下さっています。
クレンリネスは医院の価値と考えながらも楽しく実践する。
「ホコリ除去」について書いた記事がありますので、それもシェアしておきます。